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大山に挑戦! ~海,山に登る?!~

【プロローグ】
秋の行楽シーズン。以前から家族でどこかにお出かけしようと相談していた。石見銀山,鳥取砂丘・・・山陰方面に日帰りで。いろいろとプランは出てくるが,絞り込めない。

10月12日の日曜日が近くなって,「大山にでも登ってみる?」って,何気にポロッと口から出た。家族一同「いいよ。」って,あっさりと決定。33年程前,まだ,中学生の時に大山に登ったことがある。そして,かなり,しんどかった覚えがある。あの時は,山頂から剣岳に向けて縦走も試みた。『ラクダの背』を恐る恐る,怖々と,冷や汗流しながら通過した記憶が蘇る。ま,縦走は現在できないようだが,ホントに山頂まで登ることができるのか。1704mはダテじゃない。「海も一緒に連れて行くじゃろ。」 ゲ,ゲッ!それって,無謀じゃないかなあ・・・(^^;)

とりあえず,webサイトから 登山のためのそれなりの装備,マナー,ルートetc.の情報を入手。ちなみに「犬連れ登山」する人もいるようだ。ならばわが家の『海』も。しかし,それが正解とは言えないことが,後になって分かることになる(^^;)

続きは ↓ ↓

【出発】
10月12日 日曜日 午前6時
さてさて,準備を整えて出発!順調に,快適にドライブを楽しみつつ午前9時,大山の駐車場に到着。リュックの中身を再点検。着替え,食料,おやつ,水・・・『海』用のリュックも用意。OKだ。あっ!デジカメ忘れた・・・充電したまま家に置いてきた。私の携帯電話は,バッテリー切れ(^^;) 使い捨てカメラを調達し,妻の携帯とで何とかなるだろう。とりあえず,必要であろうと思われる物は揃っている。登山届けをポストに投函し,山頂に向けてGO!意気揚々と,ルンルン気分でスキップしながら山頂に向かう,脳天気な家族であった。

【1合目】
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「まだ1合目か。けっこう歩いたような気がするけれど・・・。」しかし,まだまだ余裕である。いや海だけは,早々とリタイア。海用のリュックの中に入って楽ちん状態。時々,出会う犬連れは,柴犬など自力で歩ける犬と(^^;)

【3合目】
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「し,しんど。」まだ,3合目?こりゃ,果たして山頂まで辿り着けるのか・・・。休憩の時間がだんだんと多く,長くなってきた。

【5合目】
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「・・・。」「まだ,登る?ここでやめる?」「・・・。」リタイアしたい気持ちが強くなる。海もリュックの中にいるのはつらいだろう。「6合目の避難小屋までは,何とか行ってみよう。」

【6号目】
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避難小屋到着。めちゃくちゃ疲れているものの,眼下に広がる美しい景色と空気の爽快さが少し疲れを忘れさせてくれた。もうちょいがんばるか・・・。

【7合目】
「・・・。」「もう,やめる?」
リュックの中のチョコレートクッキーを出し,みんなで食べる。普段,お菓子という物を食べることがない私も一つ,二つ・・・。甘い物が苦手なはずだが,妙に美味い。この辺りから少しずつ山が色づき初め,紅葉の境が観察できる。なかなか趣深い。山頂がそこに見えている。行くか・・・。

【8合目】
いよいよ限界?!しかし,ここまで来て下山はないだろう。20m登って休憩。10m登って休憩・・・。ってなペースで山頂を目指す。ただ,子どもは元気だ。行ったり,来たり・・・どこにそんな体力があるのか。
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夫婦二人,励まし合って・・・。
すると,少し先には,板を並べて作った道が続いているのが見える。もう山頂がすぐそこにある。美しい景色が眼前に広がる。心も体も疲れが吹っ飛ぶ。ただ,足だけは言うことを聞いてくれない(^^;)

【山頂】
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やったね!ついに大山征服(^_^)v がんばって登った甲斐があった。
大山の美しい稜線,荒々しく雄大な北壁の眺め,眼下に広がる日本海。南西から,すーっと雲が我々を包んだかと思うと,体の中を通り過ぎるように日本海の方へ流れていく。

山登りが好きなわけでもない。しかし,山頂に立ってみると「達成感」とか「征服感」とか,そんなんじゃなくて・・・何とも言えない「心地よさ」があった。3時間以上をかけて登ったご褒美だ。山頂で食べるコンビニおにぎりも格別な味に感じた。33年程前に登った時とは,違った感動があった。

【下山】
ひとしきり,山頂の空気を味わい,景色を楽しんで下山。心も体も癒されたのだが,この下山が大変だった。一歩一歩,膝に疲労が溜まる。ゆっくり,ゆっくり。2時間程かけてやっと麓にたどり着いた。下山届けを書きながら,「疲れたけれど,たまにはこういうのもいいな。」って思うオヤジであった。めでたし,めでたし。

【エピローグ】
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さてさて,かくして我が家族は,無事下山。海は,3kgの荷物と化してほとんどダッコしての登山となったが,それでも大山山頂に立てた。ただ,「犬連れ」ということにいろいろな見方,考え方があるらしい。だからというわけではないが,次回の登山には海は留守番をすることに・・・って,また登る気なのか?!こんなにしんどかったのに(>_<)

今回一番つらそうだった妻ORIHIMEが,「来年までに,ウォーキングして足を慣らしておくわ。」と言い出した。すると「じゃあ,ぼく杖にできる木を探してきて,杖を作っとく。」と,息子。おいおい,何だかいやとは言えない状況みたい・・・。階段を上る時,今なお痛い足をさすりながら,来年は,もっと早い時期に準備をしようと思うオヤジであった。チャンチャン。

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